工場や建築現場などでお仕事をされている方の中に薄毛の症状が見られる人がいます。これは「機械性脱毛症」と呼ばれ、外からの強く長期的な刺激によって引き起こされるものです。これは男女の差がなく発症し、女性ではポニーテールなどの結髪や、長時間の帽子の着用などで同じ症状が現れることがあります。

 

ヘルメットや帽子が頭皮の健康状態に悪い理由には次のようなものがあります。

 

強い圧迫による血行不良

血行不良は頭髪の成長を阻害します。毛根の育成には酸素と栄養素が必要であり、血行不良の時間が長く続くことで酸素と栄養の運搬が不十分になるのです。ヘルメットを脱いだ後に頭皮がジンジンとするのは、正座などによる血流悪化と同じ状態です。

 

 

頭髪が引っ張られることによる毛根の損傷

ヘルメットはサイズの合わないまま使われていることも多いようですが、小さめのサイズのものを無理して被っていると、常にどこかの頭髪が引っ張られることになります。女性の結髪でも同じことが言えますが、あまり強く頭髪を引っ張ること毛根に力が掛かり過ぎて損傷したり、脱毛し薄毛になることもあります。

 

 

雑菌やカビが発生することによる皮膚炎

密閉状態が続いたことによる頭皮の温度上昇により皮脂が溜まり、雑菌やカビが発生することによる皮膚炎が起きることが報告されています。ヘルメットや帽子をかぶると頭部の温度が上昇します。常に汗をかいている状態が続き、汗とともに皮脂も分泌されますので、雑菌の繁殖が活発になります。人の皮膚にはウイルスなどの侵入を防ぐために「常在菌」がいますが、あまりに雑菌が増えすぎると負けてしまうのです。皮脂と汚れが原因の「脂漏性皮膚炎」という皮膚病を発症してしまうと、免疫細胞の攻撃と雑菌やカビの影響で、最悪の場合、頭髪の成長システムを破壊してしまうこともあります。

 

まとめ

いかかができたか?近年の研究により、体の内部からの影響に注目されがちな薄毛ですが、あまりにも強い外部からの刺激が続くことでも発症してしまうのです。例えば「火傷」などがその一例で、炎症の範囲が皮膚内部にまで達してしまうと、毛根どころか、頭髪を作り出す「毛母細胞」までも破壊されることも十分に考えられるのです。

 

男性の場合、力強く頭皮マッサージをする傾向があるため、その場合毛母細胞を破壊している可能性があります。高圧シャワーや頭皮に刺激を与えるグッズも同じです。脳の近くの頭皮に強い刺激を与えすぎると、毛母細胞が滅びることが報告されているので使わないことがベストです。